テレビ会議のVTVジャパン 社員ブログ

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プロジェクタを使ってテレビ会議するときの注意すべき点とは?

こんにちは!マーケティング部の大川です。

テレビ会議と組み合わせてよく導入する機器の1つにプロジェクタがあります。
一言でプロジェクタといっても色々な種類、ランク、メーカーがあるので、どの機器を
選定すればよいのかお悩みの方も多いのでは。。。?
今回は最適なプロジェクタの選び方とテレビ会議運用のコツをお話したいと思います。


・・・まずはじめに・・・
~プロジェクタに関する基礎知識~
◎プロジェクタの種類
机の上に設置して使用する据え置きタイプのスタンダードモデルと天井取り付けタイプのプロフェッショナルモデルがあります。
会議室や会場の大きさに合わせてチョイスします。

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◎明るさの選定
プロジェクタ選びで1番大切なのは「明るさ」です。
プロジェクタの明るさ(光束)は「ルーメン(lm)」という値で表します。
lm数値が大きければ大きいほど、室内を暗くしなくても視認しやすく鮮明な映像が投写できます。
【Point!】
一般的には、3000lmよりも上の単位なら部屋の照明を消さなくても鮮明な映像が得られますが、会議室の広さにも影響されますので注意が必要です。

◎明るさの測定条件

各メーカーから提示されている明るさの測定条件は2種類存在します。
「A:白の明るさ(全白)を測る有効光束」と、「B:光の3原色を投影したときの明るさ(カラー)を測るカラー光束」です。詳しい内容はメーカーのカタログに記載されている測定値の条件を参考にしてください。

A:【有効光束】白100%投写時のスクリーン上の数カ所の明るさを測定

B:【カラー光束】光の三原色(赤・緑・青)を投写時のスクリーン上の数カ所の明るさを測定(3回以上測定)

・・・とプロジェクタの基礎知識が終わったところで本題の選定のコツです。

~プロジェクタを利用してテレビ会議を行うときに気をつける3つのポイント~

通常テレビ会議は、テレビモニタを使って相手側のカメラ映像や資料共有のデータを表示させますが、大きな会議室や会場、イベントホールといった参加人数の多い場所では、「プロジェクタ」を利用することがあります。
大画面で行うテレビ会議は迫力も倍増されるのですが、プロジェクタを利用したテレビ会議の運用で特に注意したい3つのポイントがあります。

1.室内の照明に気をつけること!
プロジェクタの発光が暗いと、部屋を暗くしてプロジェクタを見やすくしなければいけません。
部屋を暗くすることによってプロジェクタは明るく見えるようになりますが部屋が暗くなってしまうため、テレビ会議に参加している人達の姿(カメラ映像)も暗くなってしまうマイナスポイントが生じてしまいます。
そこでなるべくルーメン数の高いプロジェクタを選択し、会議室・会場内の照明はなるべく落とさないようにする、もしくは会議室や会場内の照明が調整できるのであれば、プロジェクタの真上の照明は消して会議室・会場全体の照明は点灯しておくとよいでしょう。

2.音声出力に気をつけること!

最近のプロジェクタにはテレビ会議システムと同じ「HDMI」という映像・音声をデジタル信号で伝送するケーブルが利用できます。
直接プロジェクタとテレビ会議システムをHDMIケーブルで結線してしまうと、プロジェクタに内蔵されている小さなスピーカーから相手側の音声が出力されてしまい、相手の声が小さな音でしか聞き取れません。
会議室や会場の広さにもよりますが、簡易的な解決方法としては、ほとんどのテレビ会議メーカーの端末はライン音声出力モードが利用できますので、アンプ内蔵型のアクティブスピーカーで対応できます。
また会議室・会場内にミキサーやスピーカーが設備されていれば、そちらの機器を組み合わせることも可能です。

3.目線・視線に気をつけること!

プロジェクタ利用の場合、スクリーンの上にテレビ会議システムのカメラを設置できないため、目線・視線が合いにくくなります。セミナーや勉強会の利用であれば、講師のカメラ映像のみを重視し、参加者側のカメラ映像を気にすることはないようと思われますが、会話するのであればリアルな状態を演出する必要があります。
可能であればテレビモニタを用意して、プロジェクタ側には資料共有映像を、テレビモニタ側ではカメラ映像を写してテレビモニタの上にカメラを設置するとリアルな状態に構成することができます。
プロジェクタのみの利用の場合、三脚などを使ってなるべく相手側の目線にあった位置にカメラを設置するようにします。

 

いかがでしたか?
たくさんのプロジェクタ製品が販売されていますが、利用用途や会議室の大きさに合わせて機種を選択することが大きなポイントですね。
最近では単焦点タイプのプロジェクタも精度が上がり、スクリーンからプロジェクタまでの設置場所を広く取らなくても鮮明に映し出せるモデルもたくさん販売されています。
前述の3つのポイントを参考にニーズに合ったプロジェクタを選択することで、より快適なテレビ会議が実現しますよ!

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マーケティング部 大川